[Interview01]「子どもの感性を大切に」動物写真家・岩合光昭氏

ぼくは、いつもネコもアフリカにすむライオンも同じ生き物という目で写真を撮っています。(ノートの写真も)動物とその背景の風景を見て、子どもさんが感じること、話すことを家庭の人が耳を傾けてほしいと思っています。きっと動物と自分を比較して感じたことを、自分のことばで話してくれるはずです。毎日使うノートだから、受ける印象も日々違うと思うのですね。その日の感情で話すことが変わる、それが非常に興味深い。野生動物を見ていると、相手を顔の表情だけで判断していないことがわかります。気配を大切にしているのですね。ヒトの子どもだってその感覚があるはず。そこを大切にしてほしいです。

「かんがえる学習帳」全表紙の写真は動物写真家・岩合光昭さんの作品

最近、世の中が否定的になっていることが多いと思います。小学生の子どもを育てるということも同じで、できるだけ子どもさんの感性を摘み取らないようにしてほしいです。写真を「かわいいね」と親が先入観を与えるのでなく、子どもさんが感じたことをまず聞いてあげてください。中には、動物の顔が大きく写っていない写真もあるのですが、「なんだ、顔が写ってない」なんて言わないで(笑)。ぼくは、子どもは無限の可能性を秘めた存在だと思っています。

[Interview02]カラーユニバーサルデザインを「社会の常識」にしたい NPOカラーユニバーサルデザイン機構 テクニカルアドバイザー 伊賀公一氏

伊賀公一氏

カラーユニバーサルデザイン機構は、「色を用いた情報伝達の際に生じる、様々な問題を解決するための活動」をしています。人の色覚はとても多様なので、「色」によって特定の人が困ったりしないよう、できるだけ多くの人に伝達可能な視覚情報デザインをする事が必要とされています。この様な考え方をカラーユニバーサルデザイン(以下CUD)といいます。

色はとても重要な情報です。教科書のCUD化も推進していますが、わかりやすいように色使いをしたものが、人によっては逆の効果になることもあります。色弱者の児童にとって、どこが見えにくいのか、どんな風に困るのかを理解しなければ対策は施せません。あらゆる子どもを守るには周りの大人の理解が必要です。

たとえば、今回のノートの裏側にあるコンテンツで「夕焼けの海の色は何色か」問を投げかけているものがありました。色弱者の児童が何色なのか困らずに表現できるようにするため、「赤い夕焼けの海の色」と色の名前をいれてもらいました。

今回は6色教科別カラーを採用されましたが、当初選択された配色は色弱者の人が選び分ける事のできない色でした。そこでどうすれば、わかりやすい6色になるのか、我々も含め関係者が何度も検討し、この色がだせた。こういった取り組みが嬉しかったです。色についてもよく「かんがえられた」ノートです。

[Interview03]楽しく学習でき、たくさんの笑顔が生まれる学習帳を目指して。

この学習帳を開発していく中で、子どもたちが新しい学習帳を手に持って、笑っている光景が浮かびました。表紙がかわいかったり、かっこよくしたりすることも大切ですが、この学習帳を通じて、子どもたちがより楽しく学習でき、たくさん笑顔が出てくる内容にしたいと考えました。

気に入った学習帳でしたら学習の意欲も沸きどんどんやってみようと思いませんか?
まず最初に、表紙の写真です。動物写真家・岩合光昭氏の写真はどれも愛らしく、子どもたちの感性を豊かにさせることと思います。たくさんの写真から選ぶのには何日もかかりました。学年毎にできるだけ同じ動物にならないようにとも考えました。そして6年間使うノートですので、子どもたちの成長がわかるように、低学年と高学年と、かわいいデザインからかっこいいデザインへと変化をさせることで、使ってみたいと思っていただけるデザインに仕上げました。

また特にこだわったのは、表紙の色合でした。
科目別に表紙の色を変えることは、いつもランドセルの中の雰囲気が変わって明るくなり、持ち物が明るくなると気分が高まったことはないでしょうか?時間割を見てノートを準備するときにも科目が分かりやすくとても便利です。そしてこのカラーは、科目毎に色弱者の子どもたちが選びわけることができるやさしい色合いなのです。

子どもたちにやさしさ、ふれあいを感じ、書いて、読んで、未来をかんがえて、今をまなび未来にはばたいて欲しい。
それが私たちの願いです。